一晩の睡眠を評価する検査として、PSG検査（Polysomnography：終夜睡眠ポリグラフ検査）を当院にて実施しています。
PSG検査では脳波、呼吸センサーなど様々なセンサーを装着し、睡眠の状態について詳細な評価ができます。睡眠時無呼吸症候群のみならず、レム睡眠行動障害や周期性四肢運動障害など様々な睡眠障害の診断が可能となります。クリニック内の検査室にて実施しますが、当院の検査室は睡眠検査のために設計され、睡眠検査のみに使用する専用ルームとなります。防音仕様で空調も完備されており、快適なベッドで睡眠をとっていただける環境となっています。

PSG検査はクリニックの検査室にて実施しますが、簡易PSG検査は自宅で実施することができます。またPSG検査のように検査技師がセンサーの装着をせず、簡易PSG検査はセンサーの数も少なく自己で装着できます。技術の進歩で、以前と比べると検査精度は高くなってきています。
ただ睡眠時無呼吸症候群（SAS）を自宅でも簡便に評価することを目的とした検査になりますので、他の睡眠障害についての評価はできません。睡眠時無呼吸症候群（SAS）以外の睡眠障害を疑わない場合は、まず簡易PSG検査で睡眠時無呼吸症候群（SAS）について評価し、その結果に応じてPSG検査で詳細な評価が必要か判断します。