睡眠覚醒リズム障害
睡眠覚醒リズム障害
体内時計の調整がうまくいかず外界の24時間周期とのずれが調整できない状態が睡眠覚醒リズム障害です。睡眠覚醒リズムのずれ方やずれる原因によって、睡眠覚醒リズム障害は分類されます。
人為的・社会的な事情で体内時計を短期間に調整しなければいけない場合におきるリズム障害として、「時差障害」「交代勤務障害」があります。
遅寝遅起きとなる「睡眠相後退障害」、早寝早起きとなる「睡眠相前進障害」、寝る起きる時間が毎日30~60分ずつ遅くなっていく「非24時間睡眠覚醒リズム障害」、1日の中で不規則に睡眠・覚醒がでてくる「不規則睡眠覚醒リズム障害」などがあります。
特に若年者における睡眠相後退症候群は社会的にも影響が大きく問題となりやすいですが、朝にしっかりと日の光を浴びて体内時計の調節を促すことで、社会生活に支障がないリズムへと調整していきます。高照度光療法や薬物療法なども有効な治療法ですが、睡眠日誌(睡眠・覚醒の記録)の記録を通して生活習慣を振り返り、睡眠の自己管理をすることが重要です。