ナルコレプシー
ナルコレプシー
ナルコレプシーでは、十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に強い眠気が出現し、居眠りを繰り返してしまいます。危険を伴う作業をしているときや会話をしているときなど通常であれば居眠りすることは考えにくい場面であっても、居眠りしてしまいます。
感情が高ぶって笑う・怒るなどしたときに脱力が生じる「情動脱力発作」、目が覚めても体を動かせない(いわゆる金縛り)「睡眠麻痺」、寝入りばなに鮮明な夢のような幻覚をみる「入眠時幻覚」などが特徴的な症状です。
オレキシンは覚醒を維持するための物質ですが、オレキシンニューロン(神経細胞)の障害がナルコレプシーの原因のひとつと考えられています。
MSLT(反復睡眠潜時検査)の結果により診断をします。
まずは十分な睡眠時間の確保が前提となりますが、ナルコレプシーという病気であろうとなかろうと睡眠不足は日中の眠気の原因となるためです。薬物療法としては、日中の過剰な眠気をコントロールするために中枢神経刺激薬が、情動脱力発作への対処として抗うつ薬が適応となります。