睡眠時無呼吸症候群（SAS：Sleep Apnea Syndrome）は睡眠中に呼吸が止まったり弱くなったりすること（無呼吸や低呼吸）が頻回に起きる疾患です。原因はほとんどが上気道の閉塞によるものです。

成人の30%以上で何かしらの不眠症状（不眠すなわち「眠れない」）があると言われています。不眠症状は、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠困難と大きく4つに分けられます。不眠症状の程度や期間によっては「不眠症」という睡眠障害と診断されます。

人間の体には約24時間のリズムの体内時計があります。体内時計が、睡眠覚醒リズムを地球の明暗周期である24時間に一致させることで、社会生活を送れるようにしています。（社会的に求められる時間に起床して活動する）
睡眠覚醒リズム障害では体内時計の調整がうまくいかず睡眠覚醒リズムが乱れてしまいます。

日中に突然強い眠気が出現（睡眠発作）して眠り込んでしまう疾患です。時と場所を選ばず大事な場面でも居眠りしてしまうことで社会生活に支障を来します。また感情が高ぶったときの脱力など（情動脱力発作）もナルコレプシーに特徴的な症状です。

日常生活を支障なく送るために体が必要とする睡眠時間を確保できず、睡眠不足の状態が遷延している場合に睡眠不足症候群と診断されます。日中の眠気や集中力低下など日常生活に支障を来します。

睡眠中に夢に関連して実際に行動してしまう疾患です。大声の寝言、床をでて歩行する、殴る蹴るなどの激しい動作を伴うこともあり、怪我をしてしまうときもあります。

4つの特徴として、「不快な下肢の異常感覚があり下肢を動かしたいという強い欲求」、「横になる・座るなど安静にしているときに症状が出現または増悪する」、「症状が運動によって改善する」、「夕方から夜間に増悪する」があります。